正しい装具の履き方
- 川村義肢東京本社
- 2018年3月1日
- 読了時間: 2分
更新日:2018年5月19日

装具を正しく履くために大事なポイントは
「踵かかと」です。
①きちんと踵を奥までしっかり入れてください。
麻痺の状態により、踵が入りずらい場合には、
膝をまげた状態で履くと筋がゆるみ、足が曲がりやすくなります。
②踵をしっかり奥に入れたら
足首のベルトをしっかり締めましょう。
このベルトがゆるむと踵がずれやすくなります。
プラスチック装具に足をそのまま装着すると内反が増強します。
すると外果(そとくるぶし)や下腿の内側の上部、小指の下に痛みや創が発生します。
そのうちに踵とプラスチックの底とが2~3cmあいた(底屈)状態になります。
さらに内反、底屈が増強すると装具がはけなくなり、さらには最悪一人で立つことが困難になり、寝たきりになります。
このような状態では、せっかく装具をつけていても、装具の効果がありません。
正しい装着方法を身につけましょう。
プラスチック装具の正しい装着方法
片手でそとくるぶしを持ち、反対の手で足先の内側をもち、足首から先が内側に入らないように力をかけ、足を前から見てゆっくりと中間位に戻します。
そのまま、足先を介助者の太ももに置き、外くるぶしの手をはずし足首の上面に当て、太ももとその片手で足の固定をしたら、今度はつま先に当てていた手で膝の上側をもちます。
手で膝を上から押さえながら、太ももを利用して膝を曲げつつ、足先を上にあげ、足関節角度をゆっくりと背屈させのばします。2~3分かけ90度にゆっくり近づけていきます。
その角度を維持しながらプラスチック装具を滑らせるように足に履かせて次はベルトです。踵がしっかり奥に入っていればベルトをしめます。もし、入っていなければ、再度やり直しです。
まず、真ん中の足首のベルトを締めます。
次に足の甲の部分、最後に下腿のベルトをしめます。
再度足首のベルトをしっかり増し締めして完了です。
確認の方法として
後ろからみて、はだしなら肌の色味がかわり踵にあたっていること
靴下の模様がプラスチックにぴったり透けて見えていること
を確認してください。
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